気相下で動作可能な光CO2還元触媒の構築を目指し、層状半導体(LMOSs)と金属錯体との複合化および反応特性について検討を行った。LMOSsは、オングストローム程度の厚みを有する板状半導体結晶が積層した構造を有している。LMOSsが有する層空間に機能性化学種で修飾を行うことで、膜状かつシナジー的な触媒合成を行った。中でも、LMOSsと様々な機能性化学種との複合化について次のような検討を行い成果を得た。1) 透明LMOS薄膜の合成、2) LMOS薄膜層間における金属粒子の合成、3) 粉末状LMOSsとレニウム錯体との複合化である。これらの研究成果の詳細について報告を行う。
|