等方相で架橋したポリドメイン液晶エラストマー(I-PLCE)は,ランダムに配向した局所ダイレクタが外場に鋭敏に応答する(ソフト弾性)特性をもつことが研究代表者らによって見いだされている。本研究は,ソフト弾性をもつI-PLCEは極めて低い荷重によって荷重方向に一様にモノドメイン配向するため,温度変化を与えるとモノドメインLCEのように荷重方向に大きく伸縮するのではないかという研究代表者の着想を実証する実験を行った。ポリアクリレートおよびポリシロキサン骨格の側鎖および主鎖型I-PLCEについて該当の実験を行い,最大で約50%の熱伸縮ひずみを観察し,この動作原理を実証した。
|