医療やロボットなどをはじめ様々な分野で目には見えない小さいナノ材料が実用化された場合、その品質・安全性管理に光散乱法はなくてはならない基盤計測技術となる。近年高分子ナノ材料の構造は複雑化しており、それに対応した光散乱法の解析法の改良および他の手法との組み合わせによる新しい解析技術の開発を行った。具体的には、(1) 速い緩和成分と遅い緩和成分が共存する溶液における速い緩和成分の解析、(2) 相分離溶液における球状共存濃厚相の特性化、(3) ナノサイズの水相を有する逆ミセルの特性化、および(4) 両親媒性交互共重合体が水溶液中で形成する花形ミセルとフラワーネックレスの構造解析を行った。
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