クラーク数1の酸素、3のアルムニウムならなる化合物である酸化アルミニウムには最終安定相であるαアルミナ【コランダム】以外にも準安定相として多数の構造(多型)が知られている。この多型のうち極性構造を取るのはk'とkアルミナのみである。本研究ではこのkアルミナ構造に着目して研究を行った。kアルミナは、ギプサイト(γ-Al (OH)3 やトーダイト(5Al2O3・H2O)の昇温分解過程でのみ得られることが知られているており、kアルミナの物性に関する詳細は調べられていない。本研究ではPLD法によりkアルミナ単結晶薄膜を作製してその強誘電性を評価することを目的とし、いくつかの本質的かつ重要な結果を得た。
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