研究成果の概要 |
本研究では,表面プラズモンの誘導放出(スペーザー)の実現を目指して,窒化チタン(TiN)のナノドットアレイと発光層からなる複合構造のプラズモン特性を調べた.ナノインプリントと反応性イオンエッチングを併用してTiNナノドットアレイ (ドット径250 nm,ドット高さ160 nm,ドット周期400 nm) をサファイア基板上に精度よく合成することに成功した.さらに,有機色素を含む発光層を組み合わせた複合構造では,表面プラズモンと光回折の協同現象による発光増強が観察された.このナノ構造形成技術を活用することにより,ナノ領域における光制御,ひいてはスぺーザーに基づくナノレーザーの実現が期待される.
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