SnCl2の気相導入により,シリカオパール鋳型法で得た多孔カーボンのナノ細孔内のみに優先的にSnO2ナノ結晶を析出させることに成功した。同試料において,SnO2-Snのコンバージョン反応や引き続いて起こるSn-Liの合金・脱合金化反応の可逆性が大幅に向上した。さらに,カーボン細孔径やSnO2充填率を系統的に変化させサイクル特性との相関性を調べ,コンバージョン反応や合金・脱合金化反応に伴う体積変化に必要な空間を確保することが高容量発現やサイクル安定性に必要であることを見出した。 さらに,FeF3についても,多孔カーボンとのナノ複合体を合成することに成功した。
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