有機ELデバイスは、低炭素社会を実現する次世代照明用光源としても期待されている。本研究では、有機ELデバイスの低電圧化に取り組み、以下の成果を得た。①トリアジン骨格を有する新規材料を設計・合成、多入射角分光エリプソメトリーによる分子配向、デバイス特性を評価した。②青色リン光素子の低電圧化に取り組んだ。デバイスを作製・評価したところ、輝度1 cd/m2時に駆動電圧2.49 Vの発光開始電圧を示し,輝度1000 cd/m2時には,駆動電圧3.25 V,電力効率86/lm W,外部量子効率32.5%を示した。③エキサイプレックスを利用して緑色熱活性化遅延蛍光素子の大幅な低電圧化に成功した。
|