研究成果の概要 |
本研究では,吸着現象を考慮した接触力学について検討した.従来より吸着を伴う接触力学には,Johnson, Kendall and RobertsのJKR理論(1971)と,Dejaguin, Muller and ToporovのDMT理論(1975)がある.まずは,両者の理論を精査することにより類似性を明確にし,実現象への適用にあたっての問題点を明らかにした.つぎに,その吸着が顕著と思われる生体材料の歯牙を対象にして,押込み試験を実施した.水分を含む湿質なサンプルを固化させる技術を開発することでデータのばらつきを大幅に低減し,ソフトインデンテーションとしての一試験方法を提案した.
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