雰囲気制御高周波誘導加熱微粒子ピーニングシステムを用いて,鋼表面にNi-Al金属間化合物層の創成を試みた.その結果, NiとAl粒子を1:4の割合で混練した粒子でAIH-FPPを施すと, Ni-Al金属間化合物層が形成された.これは,投射粒子に含まれるAlがフラックスとして作用することにより局所的にNiとFeの融点が低下すること,また, NiとAlの燃焼合成反応により,局所的に温度が上昇したためである.さらに,高温連続酸化試験の結果,処理した部位は優れた耐酸化性を持つことがわかった.これは,Ni-Al金属間化合物層が高温酸化雰囲気中でAl2O3を連続的に生成しそれが保護被膜となるためである.
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