本研究では,マイクロエンドミル加工に適用可能な超高速・超精密5自由度制御形磁気浮上モータの実現を目指している.しかし,モータの電磁外乱力が,磁気軸受の位置決め精度に悪影響を及ぼす.そこで,表面磁石形モータにおいて,1スロットに主・補助の2種類の巻線を施し,その巻数比を0.37とする巻線構造を提案した.提案巻線構造により,トルク脈動の主原因である回転数の6倍周波数成分を零にできることを理論式により示し,有限要素解析によりその有効性を示した.テスト機を用いたトルク測定試験の結果,平均値に対して6倍周波数成分が0.25%と十分小さい値であった.
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