生体内マグネタイト微粒子(Fe3O4)が氷晶核となり得ることに注目して、”生体内マグネタイト微粒子氷晶モデル説”を提唱し生物組織の破壊を阻止する技術を進めた。マグネタイト微粒子を取り除いた超純水では、融解熱の放出が測定され過冷却氷晶を形成する。マグネタイト微粒子を添加した水あるいは水道水(マグネタイトが不純物として存在する)では、この融解熱を放出しないで凍結することが検証された。過冷却が促進するか否かは、試料水に含まれるマグネタイト微粒子の含有量に依存することも明らかになった。凍結する前と後での体積変化率を調べてみた結果、過冷却が促進した場合は、氷晶の体積変化が小さいことも明らかになった。
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