太陽熱吸収膜として、金属微粒子に銀,酸化物にアルミナを用いてサーメットを金属有機化合物分解法(MOD法)により作製した。金属微粒子の体積分率を原材料生成時に調整し、Agの体積分率を10から60%として生成し、その波長選択的ふく射特性を測定した。その結果、2マイクロメートルの波長を区切りとして、可視光側で0.9の吸収率、赤外側で0.08となる膜を生成でき、その性能指数は0.8となった。大気中で簡便な手法で設計通りのサーメットを生成できることを示した。2層サーメットなどさらなる特性向上については、表面研磨や微粒子の溶液中での分散技術向上のなど、技術的な問題を浮き彫りとできた。
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