関節リウマチは免疫系の異常による関節炎から,手指変形などの機能障害を引き起こす疾患である.ハンドセラピーによるリハビリテーションは最も低リスクの治療法であるが,継続的な施術を必要とする.しかし,患者の通院困難(身体的,金銭的)やセラピストの人手不足といった問題があった.そのため,自宅でも可能な中手指節(MP)関節亜脱臼用リハビリテーション装置の開発が考案された.この開発に当たり,ハンドセラピーをバイオメカニクス的な視点から,その力学を解析することが必要となった.本研究ではハンドセラピーをモーションキャプチャーと指先力センサで計測し,その計測値から関節のリハビリ効果を評価するモデルを考案した.
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