本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経ファイバーバンドル内部の神経幹細胞は、マウス脊髄に生着し術後2ヶ月で神経細胞、グリア細胞、オリゴデンドロサイト細胞に分化していることが確認できた。
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