本研究では超多値コヒーレント伝送への応用を目指し、狭線幅レーザとAOM (Acousto-Optic Modulator)を用いた広帯域狭線幅光VCO(Voltage Controlled Oscillator)の開発に取り組んだ。InPを媒質としたAOMを用いることにより、0.1 dB-応答帯域が±2.5 MHzの光VCOを実現した。本AOMとファイバレーザを組み合わせて光VCO-PLL回路を開発し、これを用いて120 Gbit/s偏波多重64QAM信号を150 km伝送することに成功した。本成果はAOM型光VCO-PLLを用いて初めてコヒーレント伝送に成功したものである。
|