研究課題/領域番号 |
26630186
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
徳田 崇 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (50314539)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 生体埋め込みデバイス / 脳計測 / ブレインマシンインターフェース / BMI / オプトジェネティクス / バイオチップ / CMOS |
研究実績の概要 |
Smart Skullのコンセプトに基づく、脳表を広い範囲でカバーするプローブデバイスの基礎構造を検討し、設計を行った。カバー範囲、二次元屈曲性、接触圧の調整機能、将来的なワイヤレス化を想定し、頭蓋内面に配置する光・電気貫通プローブアレイを、配置したリジッド型小型プローブアレイを、さらにフレキシブル基板で連結する構造を選択した。リジッド型プローブアレイとフレキシブル基板を試作した上で、フレキシブル基板についてはレーザ加工で二次元屈曲可能な構造とした。また、これらを接合し、二次元屈曲を実現するためのプロセスの開発を行った。さらに、これらのプローブを通して脳を刺激・計測するためのCMOSマイクロチップの設計も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的である、Smart Skullのコンセプトを実現するためのプローブ構造の検討を行い、実現性のある構造を決定することができた。プローブデバイスを構成する要素はすでに設計・試作を完了しており、H27年度に集積化を進めて目的を達成することができると考える。
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今後の研究の推進方策 |
H26年度に設計・試作した要素デバイスの集積化を行い、基本の機能を実現する。多くの配線を同時に接続する必要があるが、従来の研究で開発したフリップチップボンディング技術をベースとする、生体埋め込みデバイス実装技術により達成できると見込む。また、本研究の次のステップとして想定されるCMOSチップの搭載による、基本機能の実証に着手することができると期待する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定通りの研究進捗と予算執行の中で生じた少額の未執行額です。
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次年度使用額の使用計画 |
予定通りの研究の中で執行します。
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