電気インピーダンスCT技術、磁気計測技術、レーザー技術を融合させることで、これまで実現できなかった安全・非侵襲・非接触で生体内の導電率分布を断層画像として取得するシステムの開発を目指した。まず電流誘起磁気トモグラフィ法を提案し、1kHzの8チャンネル電流誘起磁気トモグラフィの水槽ファントム実験システムを開発し、水槽内の導電率分布の画像化に成功し、電流誘起磁気トモグラフィの可能性を示すことができた。次に非接触電流注入装置を開発し、高周波光ポンピング原子磁気センサとの統合に必要な同センサの高周波特性について研究を行い、100kHzの磁束密度変化の高感度観測に成功した。
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