本年度は,昨年度までに得られた分布定数系に対する最適制御の結果を発展させる研究を行った.特に,分布定数系の制御における入出力位置を最適に配置する問題を考察した.これには,西田博士が行ったポート表現に対するエネルギー法の考え方が有効であり,これと安定多様体法を組み合わせることで有効な制御系の設計が可能となることがわかってきた.また,本研究での成果は,申請者の基盤研究(B)「不変多様体理論による非線形制御系の最適統合設計と計算プラットフォーム開発」における成果と含め,計測自動制御学会制御部門研究賞(木村賞)を受賞した(2016年3月).
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