既往の研究では,載荷や劣化によるコンクリート内部の膨張,収縮挙動について,理論モデルや画像相関法などを用いた推定にとどまっている.より実際の内部変形挙動を計測するため,研究代表者は,新たなX線CT装置を開発し,X線CTやPTVを用いた3次元での内部変形計測法を提案した.本研究では,提案した計測手法の開発を目的とし,指標の選定,基礎計測技術の確立,そして適用性確認を行った.その結果,ジルコニア球を指標とし,基準点を用いた座標変換により,圧縮試験時のコンクリート内部の変形を270μ程度の誤差までで計測できる手法を確立できた.
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