研究課題/領域番号 |
26630238
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関本 義秀 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (60356087)
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研究分担者 |
金杉 洋 東京大学, 地球観測データ融合連携研究機構, 特任研究員 (00526907)
瀬戸 寿一 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任助教 (80454502)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | クラウドソーシング / スマートフォン / インフラモニタリング |
研究実績の概要 |
近年,社会資本ストックの増加などを背景として,インフラモニタリングに対する社会の関心が高まっている.しかし,未だ途上国のインフラ整備は不十分な部分が多く,それだけでなく,その状況を把握するのも難しい.本研究では,世界最大のアウトソーシングマーケットプレイスであるFreelancerを利用したり,現地にハブパーソンを設けたりすることで,現地の人々に路面の凹凸状態のインフラモニタリングのデータ収集を依頼し,収集したデータについて分析を行った.本手法を用いてデータ収集を行うことで,迅速かつ安価にある程度質が担保されたインフラモニタリングデータの収集が可能であることが結果として示された.今後はインセンティブを付与することで収集するデータの量を増やしたり,データのクロスチェックにより品質の悪いワーカーを排除することでデータの質を高めたりする仕組みが必要であり,本手法の今後の発展の可能性が示された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実際にバングラディシュのダッカにて、複数の職業区分(レンタカードライバー、大学生)の合計10人程度でクラウドソーシングにて、1か月半の間で、約8000km程度の走行履歴を得ることができ、道路上のIRI(International Roughness Index)やリンク速度を得ることができたため想定の成果は得ている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、さらに報酬の変化により、どの程度、クラウドソーシングで現地計測を行う人のインセンティブが変化するかを見る。さらに、簡単に支払いを行うための手段を考える。
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