本研究では、都市鉄道が普及しつつある東南アジア大都市において、鉄道が人々に認知され、さまざまなかたちで関わりを持つようになる可能性(鉄道文化普及可能性と名付ける)を探るため、タイを対象に、鉄道愛好雑誌の東南アジア版を試作し、東南アジアの人々の関心の持ち方を計測することを目的とした。 試作品を作成し、タイの現地学生を中心としたアンケート調査を行い、その結果をもとに再度試作品を作成し、さらに現地で再度アンケート調査を実施した。最終的な結果として、東南アジアにおいて、未知の交通システムや日本の優れた事例への関心が高いこと、都市内の公共交通への意識が高いこと、総じて購入意思があることを確認した。
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