海風の卓越する都市として大阪市を想定し、「風の道」の創出による弱風環境の改善を目的として弱風の成因と改善方法及び改善効果について研究した。 弱風空間の事例として大阪市にある東横堀川公園を検討し改善案として構造物による強制的な風の流れを提案した。一般的な市街地の事例として大阪市北浜地区において夏期に測定を行い、日影の下に風が通る空間の重要性を指摘した。また、80m四方程度の都市公園のもつ夜間冷気流出現象(にじみ出し)を測定し、市街地冷却効果の程度を明らかにした。 市街地の形態を角柱と円柱が規則的に並んだ状態と仮定して風洞実験と数値計算により風速の考察を行い、弱風域の性状を検討した。
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