本研究は、東日本大震災による環境移行に伴う被災者の精神的・身体的負担を和らげるべく、新たなコミュニティの拠り所となるべき場所を涵養するコミュニティカフェによる復興支援に注目し、東日本大震災以前の災害にみるコミュニティカフェ類似施設の歴史的再考、および、東北被災地におけるコミュニティカフェの俯瞰的・体系的整理と比較分析を踏まえ、生活圏再編の拠点を目指すコミュニティカフェのアクションリサーチと設計方法の実地検証を通じて、災害後に再構築される地域社会の礎となるコミュニティカフェの計画手法とその理論の萌芽的知見を得ることを目指した。
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