研究実績の概要 |
平成26年度は、都市において郊外計画理念研究を進めた。 時代背景や行政や拡張委員会の組織変遷を踏まえながら、ボニエと関による郊外計画についての都市理念を明らかにした。まずは、ボニエと関による中心市街地を含む都市理念一般について、既往研究資料を集め、整理し概括した。その後、郊外地域に対する保全・田園都市・住宅に関する理念を整理するため、まず、8月までは大阪府立図書館、大阪市公文書館等、行政の一次資料を所蔵したアーカイブ等において、私蔵資料や雑誌「大大阪」関連資料を対象に資料収集を行った。そして、関一文書など、一次資料や既往研究を含む文献資料収集調査を行った。 9月にパリにおいてパリ市アーカイブセンターやパリ・アーカイブ、古きパリ委員会アーカイブなどで文献資料収集の調査を行った。10月以降は収集した資料を整理・分析し、関とボニエの中心市街地と郊外を含む一般的な都市計画理念と郊外に対する計画理念を明らかにした。その際に、一次資料である手記や論文等を精査し、なぜそのような理念に至ったのかを、影響元も踏まえて具体的に明らかにした。 上記の研究成果を、6月にギリシャ・ポルトヘリにおける国際学会Changing Cities2において、Eguchi. K, Kawano. K "A Study on the Urban Conservation in the Urban Extension Project in Paris-Idea of Architect Louis Bonnier and Contemporary Grand Paris Project-"及びKawano. K "A Study on the Effect of Raymond Unwin`s Theory on Hajime Seki`s Garden City Idea"として発表予定である。
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