研究実績の概要 |
平成27年度は、地域計画研究を行った。 郊外計画理念研究を受け、郊外計画の対象となったイル=ド=フランス地域圏の7 県(セーヌ=エ=マルヌ、イヴリーヌ、エソンヌ、オー=ド=セーヌ、セーヌ=サン=ドニ、ヴァル=ド=マルヌ、ヴァル=ドワズ)の内ボニエが詳細なコミューヌごとの計画を作成した111 コミューヌ及び大阪の5 区(西淀川区、東淀川区、東成区、住吉区、西成区)について、具体的な地域計画を明らかにした。フランスについては、CVP 議事録やアーカイブの資料から、ボニエにより1916年から作成された遺産保全のための考古学的・芸術学的目録(CAA)を踏まえて、1919 年から1934年に計画した各コミューヌ毎の地域計画を明らかにした。大阪については、大阪府公文書館の一次資料等から、各区における具体的な地域計画を明らかにした。その際に、行政組織内における議論内容とその変遷、計画と実施内容の相違等に着目し、計画された物的住環境を精緻に読み解いた。 上記の研究成果を、2015年6月のギリシャ・ポルトヘリにおける国際学会Changing Cities2においてEGUCHI. K., KAWANO. K., "A Study on the Urban Conservation in the Urban Extension Project in Paris -Idea of Architect Louis Bonnier and Contemporary Grand Paris Project-"及びKAWANO. K., "A Study on the Effect of Raymond Unwin's Theory on Hajime Seki's Garden City Idea"として発表した。
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