葛飾区を事例に定点医療機関の患者数とそれを中心とする半径1km圏域の空間特性から、15歳未満の患者数と商業施設や運輸施設の延床面積の相関性を導いた。 未成年者と成人(都心の労働者)について、感染履歴の有無で日常的な活動パターンを比較した。未成年者では利用施設の種類や利用頻度に着目し、10歳以上において平日は公共施設,飲食店,友人宅、休日は友人宅の利用頻度と滞在時間が感染リスクと関連する傾向を確認した。成人では働き方や職場環境に着目し、会話機会が多い職種やパーソナルスペースが10㎡前後の職場空間で感染リスクが高まることや、職種,職場空間のパーソナルスペース,感染歴の3項目の相関性を明らかにした。
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