急速凝固条件の調査過程において、構造や性質の新制御法を探り出した。金属ガラスの液体噴出温度の変化により、構造、熱的安定性、硬さが系統的に変化し、構造や特性を制御できる事を見出した。また、噴出温度制御により、1.85T以上の高飽和磁束密度の軟磁性鉄基ガラス合金を開発した。同様に、高エントロピー型ガラス合金で、元素の結合力差に応じて、クラスターが自発的に非晶質相中に生成し、性質が系統的に変化することを見出した。Al基ガラス合金では、Al-Y-Ni-Co-Fe-Pd系において、Al + 化合物混相から高温域でAl + アモルファスとなる包晶反応的逆変態を見出した。成果を共著論文を20編以上公表した。
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