FeRh/強誘電体BaTiO3へテロ構造において、BaTiO3の構造相転移および電界誘起ドメイン配向スイッチングに起因する界面歪みがFeRhの磁気秩序に与える影響を調査した。その結果、BaTiO3が正方晶相から斜方晶相、菱面体晶相へと構造相転移する温度において磁化の急激な減少が観測され、構造相転移に伴う界面圧縮歪みによりFeRhの反強磁性状態が安定化することを明らかにした。また、室温で電界を印加することで、BaTiO3のa-cドメイン配向スイッチングに起因してFeRhの反強磁性状態が安定化することを明らかにした。
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