TCの低いチタン酸バリウム(BT、TC =130℃)層をTCの高いニオブ酸カリウム(KN、TC =430℃)層で上下で挟み込んだ3層複合構造を構築し、この試料全体を分極処理することでBTのTCである130℃以上になっても上下で挟み込んでいるKN層の残留電気分極により10kV/cm以上の内部電場を導入でき、その結果試料全体のTCの向上が可能となる機構の実現を目指した。目的とする試料を作製し、分極処理を実施し、内部電場の導入を確認するため分極処理の有無におけるTCの変化について誘電特性の温度依存性により検討した結果、2℃近いTCの変化を確認できた。
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