本研究課題では、鉄を含むソーダライムシリケイトガラスの可視光応答型光触媒効果と構造との相関解明を目的とし研究を実施した。いくつかの元素を、基本組成のガラスに加え評価した結果、アルミニウムを11まmass%含むガラスを熱処理した試料が最も高い光触媒効果を示すことが分かった。さらに、ヘマタイトナノ粒子を分散したシリケイトガラスについても同程度のメチレンブルーの濃度低下が見られた。これらの結果からヘマタイトナノ粒子をアルミノシリケイトガラスマトリックス中に分散させることでさらなる光触媒効果の向上が示唆された。以上の研究成果よりユビキタスな元素でも可視光応答型光触媒が作成可能であることが実証された。
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