セラミック部材の精密三次元成形のために、細線法3Dプリンティングに適用可能なスラリーを、イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体の添加剤で調製することを目的とした。本添加剤には、添加初期の粒子分散剤としての機能と、後期のゲル化剤としての保形性が期待される。添加剤の型や分子量と添加量、セラミック粒子として用いたアルミナの粒子径やマグネシウムの添加の有無を変え、添加剤吸着やスラリーの粘弾性といったマクロな性質とコロイドプローブ原子間力顕微鏡を用いた相互作用力というミクロな性質の関係について、特にスラリー調整後の時間変化に着目して明らかにし、最適なスラリー調製条件を求める手法を確立した。
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