研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,電子散乱にエネルギー依存性を与えることで,ゼーベック係数を効果的に増大させ,結果として,熱電材料の性能を向上させることを目的とした.高マンガンシリサイドの粒径を制御したところ,粒径の微細化により,電子散乱にエネルギー依存性が生み出されることを明らかにした.また.この効果により熱電材料としての性能が30~40%向上することを明らかにした.本成果により,安価で無害な元素から構成される高性能熱電材料が創製できる可能性が著しく高まったと言える.
金属電子論,固体物理学