研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究ではアゾベンゼン部位を有する配位子を用い、結晶性かつミクロ孔を有する配位高分子の合成に成功した。結晶性細孔表面におけるアゾベンゼンの異性化効率を定量するとともに、極性変化に応じて吸収スペクトルを変化させることが知られている色素を用い、光異性化に伴う細孔内の極性変化を明らかにした。また、二酸化炭素およびアルゴン吸着測定により、極性変化が分子吸着特性に与える影響を明らかにした。本成果は、ミクロ孔における極性変化と細孔機能の相関を明らかにすると共に、新規応答性細孔の設計指針を与えるものである。
錯体化学