材料・構造物の安全と安心のため、閉じたき裂を評価できる非線形超音波法が期待されているが、レーザ超音波法による遠隔からの非線形超音波法は実現していない。そこで、一定出力のレーザパルスを繰り返し照射して、被験体上の複数点で受信したレーザ干渉計波形のフィルタ出力を用いて、シフト加算を行って映像を形成し、異なるレーザエネルギーの映像の差分を取る非線形レーザ超音波法を開発した。研究代表者らの減衰2重節点モデルを用いて、実験のパラメータを用いるシミュレーションを行って、10MPaの閉口応力で閉じた縦き裂を近接して配置されたボイドから識別して検出できることを示し、開発法の有効性を検証した。
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