本研究ではCeO2ナノ粒子への水蒸気吸着を利用した蓄熱材料の可能性を検証することを目的とした。CeO2ナノ粒子粉末は紫外レーザー法を用いて作製された。作製されたCeO2ナノ粒子の一次粒径は3.55 nm、二次粒径は8.97 nmと算出された。水蒸気吸着量はp/p0 = 0.4、25℃のとき50 cm3/gであった。このとき蓄えられる熱量は165 J/g (0.17 MJ/kg)と算出された。この蓄熱量は軽い酸化物ナノ粒子の利用により改善されうる。蓄熱デバイスとしての特性評価は水蒸気導入後の温度変化を測定することで行われ、約0.5℃の温度変化が約1時間続くことが確認された。
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