極低温高速還元による製鉄プロセス実現のため、バイオマスと鉄鉱石を用いた新たな製鉄原料の製造の可能性を検討し、FexOへの予備還元およびバイオマスの炭化の同時達成プロセスの提案と、FexOを用いた新規製鉄原料(炭材内装FexO)の反応性調査を行った。本プロセスを模擬した小型炉を作製し、FexOの製造を試みた。炉内温度を900℃とし、処理時間を最適化することでFexOの製造が可能であった。また、炭材内装FexOは従来原料よりも低温で反応するが、不純物である硫黄の影響が大きいため、その制御が重要であることが分かった。
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