研究課題/領域番号 |
26630378
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
興戸 正純 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (50126843)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 金属生産工学 |
研究実績の概要 |
アルミニウムはジメチルスルホン(DMSO2)浴から電解析出が可能である.しかし,十分な研究が進んでいない.水溶液から電解採取できない卑金属(アルミニウム,マグネシウム,チタン,レアアースなど)をDMSO2浴などから電解析出させることを研究目的とした. DMSO2浴等への卑金属塩(塩化物など)の溶解性を詳細に調べた.塩化アルミニウム40 mol%以上,塩化マグネシウム10 mol%,塩化リチウム10 mol%,塩化ネオジウム5 mol%,塩化ジルコニウム20 mol%であり,塩化ランタンやフッ化マグネシウムは1 mol%以下であった.塩化アルミニウムを含むDMSO2浴からはAlの電析が確認できた.しかし,Mg,Li,Ndは電析しなかった.同じ金属塩化物の溶質を用いているが,金属種により応答するカソード電流量が大きく異なり,Al,Liは大きな電流応答が確認できた.Mg,Ndは応答した電流量が非常に小さかった.塩化アルミ浴に他の金属イオン種(Mg,Li)を添加しても,合金を作製することはできなかった.10 mol% LiCl浴に対してAl,Mg,AZ31(Mg合金)のアノード電流からLi+イオンとMg3+イオンは競合錯体を形成しない.浴中にAl3+が存在するかアノードの金属中にAlが混在しないとアノード電流が確認されないことから,Mg2+イオンはAl3+イオンとともに競合錯体を形成し溶解しているものと考えられた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度当初に計画した研究内容の一部を行うには至らなかったが,次年度以降に行う実験の一部をすでに開始しており,全体としては,おおむね順調に進展しているものと考える.
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今後の研究の推進方策 |
ほぼ計画通りの内容で研究を進めることができるものと考えるが,さらに計画以上の進展が図れるよう努める.なお,計画変更等の問題点は特にない.
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次年度使用額が生じた理由 |
おおむね計画通りに研究を進めいているが、一部計画通りには至らなかった研究を次年度行うため.
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次年度使用額の使用計画 |
計画通りに行い変更はない.
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