ドライゲル転換法による再結晶化条件を最適化させた。バッチあたりの収率向上のため、添加するアルミノシリケート溶液を極力減らす必要があったため、低温・短時間で処理する条件をみいだした。合成条件における主要操作パラメーターと生成物の状態(結晶化度、平均粒径、粒径のばらつき等)の相関をある程度明らかにした。さらに、得られたゼオライトナノ粒子に対し、核磁気共鳴法、放射光を用いた高エネルギーX線回折による動径分布解析を行い、非晶質構造から結晶へと変化する過程を明らかにした。最終的に、高結晶性かつ微細なゼオライトを合成するためのプロセスパラメータを明らかにすることに成功し、平均粒径50~200nmで自在にチューニングできる技術を確立した。
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