液中への高周波超音波の照射により得られた定在波場において、グリシン結晶を揃った配向状態で格子状に配列させ、格子点に留めた状態で振動を導き、結晶成長を制御できることを明らかにした。超音波の入力強度の増大により粒子成長が促進されたものの、粒子径分布の幅は増大し、粒子径を狭く制御することには至らなかった。高周波超音波におけるもうひとつの特徴的な流動状態である、音響流が支配する場合には定在波場と比べて粒子径の経時変化が小さく、定在波のもとで初期に形成される、粒子径が小さくかつ幅の狭い粒子径分布を導くことがわかった。
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