構造柔軟性を有するソフト多孔性錯体は,構造転移に伴い吸着量がステップ的に立ち上がる特異な吸着挙動 (ゲート吸着) を発現することが知られている。本研究では,Zeolitic imidazolate framework-8 (ZIF-8) を対象に,高い混合性能を有するマイクロリアクタを用いたフロー式合成を行い,粒子サイズ・形状制御手法の確立を目指した。その結果,バッチ式リアクタに比べて狭い粒度分布をもつZIF-8粒子が得られるとともに,濃度および反応温度を変化させることで,粒子サイズと形状の制御に成功した。また,ZIF-8が示すゲート吸着挙動は粒子サイズ・形状に依存して変化することを見出した。
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