研究課題
挑戦的萌芽研究
正浸透膜法による次世代型のゼロエネルギー海水淡水化の実現を目指し、高浸透圧の発現と磁性回収を両立する機能性微粒子の開発を行った。作製した磁性粒子は、10回以上の磁場回収試験後も良好な再分散性を示した。しかしながら、粒子分散液の浸透圧は海水の2/3程度であった。次いで開発したポリアミン型駆動溶液は、海水以上の高い浸透圧発現に成功し、さらには温度相転移による再生が可能であることを示した。これらFO膜の水輸送に関して理論的な解析を行った結果、FO膜の固有パラメータ(A、B、S値)を用いることにより、異なる駆動溶液の水流束を予測可能なモデル式を提案した。
膜工学