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2014 年度 実施状況報告書

炭化鉄系触媒を用いたエンジン排ガス浄化反応器の研究

研究課題

研究課題/領域番号 26630398
研究機関東京農工大学

研究代表者

亀山 秀雄  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10114448)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード自動車排ガス触媒 / カーボンアロイ触媒 / 低白金触媒
研究実績の概要

(1)700℃高温耐久処理では活性の劣化がT90(反応転化率が90になる温度)において19℃とあまり劣化がみられなかった。700℃と800℃の活性はおおむね等しく、900℃において本研究の触媒は劣化することが分かった。
(2)自動車排ガス浄化触媒に通常担持される白金1.0wt%を同じ担体m001に担持し、標準触媒として比較した。エージング無しの活性試験におけるNOxとCOの活性試験結果を調べたた。NOxの浄化に関しては低温部での活性が遅れるもののT90は21℃差である。COに関しては標準触媒よりT90の温度が低くなり同等の性能といえる。貴金属重量は0.35wt%であるため標準触媒より貴金属6割以上削減となっている。
(3)触媒値段の試算を行った。担体であるm001は三井金属からの提供品であり値段がわからないため和光純薬工業の活性アルミナで試算した。0.35Pt/C/2Mn-2Fe-18Ce/m001は125.37円、標準触媒は299.94円となった。標準触媒の約4割の値段となった。
平成26年度のまとめと今後の予定は以下の通り。
試験装置の組み立て、簡略化を行った。高温耐久処理条件900℃を700℃800℃と変えたとき、700℃においてはFlesh触媒からのT90が19℃しか変わらず劣化は少なかった。標準触媒との比較では貴金属重量の6割削減、試算による値段では6割減であるものの同等の試験結果が得られた。しかしこれはエージング無しでの活性試験結果であるため平成27年度は高温耐久処理を行った活性試験を行う必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

装置の組み立てを簡略化した結果、実験開始が早く行われ、当初の計画以上の研究(コスト評価)を行うことができた。

今後の研究の推進方策

エージングした後の触媒で反応活性を調べ、反応速度と耐久性を調べる予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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