本研究はVNナノ粒子-多孔質炭素複合電極の開発をした。レソルシノールとホルムアルデヒド樹脂にスルホン酸基を導入したsRF樹脂の合成に成功した。炭素化後のsRFCはメソ細孔の容積が大きく増え、優れたキャパシタ特性を発現した。一方で、sRFC中にバナジウムイオンを導入効果がほとんど現れなかった。酸化バナジウムナノファイバー複合体の新規合成法を開発した。窒化処理により10nm以下VNナノ粒子複合体が得られ、VNの容量は約300F/gに近い値が得られた。また、レソルシノールの代わりにタンニン酸を用い、メソ細孔が高度に発達している多孔質炭素THCを合成し、優れたキャパシタ特性が発現した。
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