本研究では、研究代表者が提案した1分子制御化学の実現に向けて、超微量液体(流体)操作に適したナノ流体デバイスを用いて、1分子液滴反応場となるアトリットル(aL)液滴を形成する方法を創成した。具体的には、研究代表者が開発したNano-in-Nano集積化技術を用いて、ナノ流路内に超高精度の局所親水-疎水ナノパターン表面を構築することに成功した。この超高精度の局所親水-疎水ナノパターン表面を有するナノ流体チップを利用することで、気-液界面に発生するラプラス圧力差の原理に基づくアトリットル液滴の生成が可能であることを実験で明らかにした。
|