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2014 年度 実施状況報告書

細胞環境応答性アプタマー(PARCEL)を用いる新規薬剤放出システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26630432
研究機関徳島大学

研究代表者

南川 典昭  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40209820)

研究分担者 古川 和寛  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00644999)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードアプタマー / 薬剤放出システム / ヌクレオシド / 細胞環境応答
研究実績の概要

本研究では、申請者が最近合成に成功した1,2-ジチアンヌクレオシドの三リン酸体を用いて、細胞内酸化還元環境に応答するDNAアプタマー~PARCEL(Practical Aptamer Responding to CELlular Environment)~を獲得し、これを新規な薬剤放出システムに利用して、副作用の少ない次世代型のがん治療法としての基盤技術の確立を本研究の最終目的とする。
平成26年度は、1,2-ジチアンヌクレオシドを合成し、これを三リン酸体へと導くべく種々検討を行った。しかし3価のリン酸化試薬存在下、ジスルフィド結合の開裂が起こり、これをトリガーとしてグリコシル結合の切断が起こり望みとする三リン酸体を得ることが出来なかった。そこで新たな戦略として、1.グリコシル結合の切断が起こらない1,2-ジチアン-C-ヌクレオシドの設計と合成、2.細胞内環境応答型アプタマー獲得の新素子として4'-セレノヌクレオシドの設計と合成に着手した。これらのうち、項目2については2'-デオキシ-4'-セレノチミジン合成ならびにその三リン酸体の合成を達成できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、計画していた1,2-ジチアンヌクレオシドの三リン酸体合成が困難であることが明らかとなり、これにかわる新たな細胞内環境応答型アプタマー獲得の新素子の合成が必要となったため。

今後の研究の推進方策

新たに分子設計した2'-デオキシ-4'-セレノチミジン三リン酸体を用いてDNAポリメラーゼのスクリーニングならびにin vitro selection法を用いたPARCELの獲得ならびにその性能評価を行なう。用いる三リン酸体の構造が当初計画と変わったが、それ以外の実施計画については申請時から大きな変更はない。

次年度使用額が生じた理由

合成化合物の変更により消耗品費の額が当初計画より小額となったため。また学会成果発表のための旅費や機器測定料も使用する必要がなかったため。

次年度使用額の使用計画

平成26年度、繰越し金が約80万円生じたが、平成27年度は新たな合成化合物が決定し、その大量合成を行なうため試薬購入にその繰越し金を充てる。その他についても生化学試薬や研究成果発表に使用する予定であり助成金の使用に大きな変更は生じない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Synthesis and properties of a novel 1,2-dithianenucleoside2014

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Miyazawa, Noriko Tarashima, Kazuhiro Furukawa, Noriaki Minakawa
    • 学会等名
      第41回国際核酸化学シンポジウム
    • 発表場所
      北九州国際会議場(福岡県北九州市)
    • 年月日
      2014-11-05 – 2014-11-07

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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