研究課題/領域番号 |
26630437
|
研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
東野 和幸 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40455704)
|
研究分担者 |
杉岡 正敏 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (80001329)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | アルミ-水反応 / 高圧水素製造 / 水素製造循環、 / 宇宙機推進 |
研究実績の概要 |
アルミ(Al)、アルミ合金(Al-X; X=Sn, Zn,等)と水との反応による水素製造を行い、以下の知見を得た。
1.AlおよびAl合金の粒子径が小さいほど水素製造 量は増加することを見出し、反応温度を可逆的に変化させることにより、水素製造反応を高度に制御できることを見出した。
2.水素製造で副生するアルミナを高温で炭素および窒素と反応させ、Al2O3をAlへ直接に変換する反応は進行し難いことを明らかにした。この結果は次年度に行う2段階反応によるAl2O3のAlへの変換反応に有益な知見を与えるものである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的はアルミ-水反応で製造される水素(常圧・高圧)を宇宙機推進用燃料として使用するための基礎研究を行うことである。さらにアルミ-水反応で副生した水酸化アルミニウムを宇宙空間で加熱し水を回収するとともに、生成したアルミナを金属アルミに変換して再度水素製造の原料にする基礎研究でもあり、ある程度の見通しが得られている。
|
今後の研究の推進方策 |
1.種々の粒子径のアルミおよびアルミ合金粉末を用いる高圧水素製造実験を行い、アルミおよびアルミ合金粒子径と高圧水素製造能力との関係等を検討する。
2.アルミ(Al)粉末と水との水素製造反応で生成したアルミナ(Al2O3)を金属アルミ(Al)に変換して再使用するための2段階反応(Al2O3+C+N2→AlN+CO,CO2, AlN→Al+N2)の可能性等を検討する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
出張費等誤差による。
|
次年度使用額の使用計画 |
実験器具類及び試薬類等に使用予定である。
|