研究課題/領域番号 |
26630448
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
齋藤 芳隆 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (50300702)
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研究分担者 |
藤原 正智 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (00360941)
山田 和彦 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, その他部局等, 助教 (20415904)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 科学観測気球 / スーパープレッシャー気球 / タンデム気球 / 膜構造物 / 網 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日昇、日没時に対流圏界面を上下に移動しながら数週間に渡り飛翔し続ける気球実験システムを実現することにある。このため、体積100立方メートル程度の小型気球と体積10立方メートル程度のスーパープレッシャー気球を連結したタンデム気球システム、および、見通し限界を越えた通信を可能にする人工衛星経由の通信システムを開発している。 本年度は、1.体積10立方メートルのスーパープレッシャー気球を試作し、耐圧性能が10,000 Paを有することを確認した、2.微小な穴からのガス漏れを定量化するとと共に、原因が極部の構造にあることを見出し、その改善方法を検討した、3.イリジウム衛星を用いた通信装置である9603型イリジウムSBDモジュールを用いた通信の確認を行い、気象ゾンデのデータをそれを用いて伝送する具体的方法を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
気球の極部からのガス漏れが発生しており、その対策が必要となったため。
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今後の研究の推進方策 |
1. ガス漏れ対策を気球極部を模した試作により検討する。 2. 耐圧性能を制限している網の偏りを防止する方法を検討する。 3. 1、2の検討結果を反映させた気球を製作し、地上試験により有効性を確認する。 4. 気象ゾンデとイリジウム衛星通信モジュールを組み合わせたシステムを構築し、地上試験、あるいは、飛翔試験により性能評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
ガス漏れが発生しており、その対策を行った後に気球を製作する必要があるため。
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次年度使用額の使用計画 |
ガス漏れ対策、および、耐圧性能強化の対策を行った後、体積10立方メートルの気球を製作する。
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