マイクロバブルは直径が概ね50マイクロメートル以下の気泡で、海水浄化装置への応用の期待から近年注目されている。電磁場を用いたマイクロバブルの制御の可能性を検討するため、磁場中で流動する海水の電気分解実験を行い海水と電極で発生した気泡の動きを調べるとともに、イオン輸送モデル及び気液2相流モデルを用いた数値シミュレーションを行った。その結果、ローレンツ体積力を受け海水と気泡の流動が変化すること、気泡と海水とではローレンツ体積力の働きに違いがあり、そのことが海水と気泡の運動に影響を与えることが分かった。しかし、後者の効果は小さな気泡ではそれほど大きくはないと考えられる。
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