CCSの一つの形態としてCO2を高深度海盆にパイプを通して注入する方式が提案されているが、表層流による渦励振挙動および内部流体影響についての検討がパイプ疲労寿命の観点から重要な課題である。本研究では、片支持された注入パイプについて、内部流体排出によるクロスフロー方向渦励振の不安定挙動について検討している。まず長手方向構造振動と渦励振励起に関わる構造流体連成モデルを新しく提案し、その妥当性を実験データにより検証している。次に表層流速度と内部流体速度を変えながら、渦励振挙動が不安定となる内部流体臨界速度を求めている。特に内部流体速度の臨界速度に対する大小による渦励振挙動の違いを明らかにしている。
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