この研究では、バイオディーゼル燃料製造プロセスにおいて、植物油をミスト化してパルス放電下、メタノール気流中にて触媒粉体と共に反応させるという気液固の3相反応場を導入し、高速かつ高効率にバイオディーゼル燃料を製造できるプロセスの開発を試みたものである。研究の結果、放電の導入は効果が見られたが副生成物も生成するため、この導入は適切ではないこと、一方、トリオレインと触媒をミスト化して噴霧する場合には、反応界面の増加や反応温度をメタノールの沸点以上に上げられることから、反応速度の向上が確認され、常圧下、高温でバイオディーゼル高速合成を実現する方法として有望であると結論された。
|